豊川市 某神社様 瓦屋根補修工事事例
施工事例データ
| 住所 |
豊川市 |
| 施工箇所 |
瓦屋根 |
| 施工内容 |
瓦屋根補修 |
| 工期 |
約50日間 |
| 使用商材 |
谷コイル、シルガード、日本瓦(差し替え用瓦)、ステンレス番線、軒樋(大型樋)、竪樋、受金物(新設)、壁板金(幣殿貼替用)、下地木材、銅製軒樋 |
| ご提案内容 |
拝殿および幣殿の屋根において、ドブ谷の腐食や瓦のずれが進行し、内部への雨漏りが発生していました。特に谷部分の穴あき、壁面との取り合い不良、軒樋の排水能力不足が重なり、大雨時には雨水が瓦から壁面へ大量に回り込む深刻な状態となっていました。
現地調査では天井裏から外光が見える箇所が確認され、既存の谷には防水テープによる応急処置が行われていましたが、すでに効果を失っており、根本的な改善が必要と判断しました。
そこで当社では、ドブ谷の全面カバー工法による再生、排水経路の最適化、軒樋の大型化および竪樋増設など、雨水処理能力を飛躍的に向上させる提案を実施しました。また、拝殿・幣殿の瓦は2,500枚以上を差し替え・固定補強し、ずれ下がりの原因となる箇所はステンレス番線で確実に縛り、耐風性を高めています。
さらに、隅棟・降り棟は一度解体し、下地から組み直し。棟土の代わりにシルガードを使用することで軽量化と耐久性を両立させ、従来の弱点を大きく改善しました。隅棟内部では植物の繁殖や異物(ボール)の混入も見られ、排水トンネル機能が失われていたため、撤去・補修し正常な通路を確保しています。
施工後は鬼瓦まで含め屋根全体を再調整し、水の逃げを確保。軒先の下がりも解消され、美しい屋根ラインが復元されました。新設の銅製軒樋は神社の景観に自然に溶け込みながら、高い排水性能を発揮します。
歴史ある建物の屋根を守るため、瓦の一枚一枚まで丁寧に扱いながら、長期的に安心して過ごせる屋根へと再生した工事となりました。 |
施工前はこちら
青空の下に佇む拝殿の全景。屋根全体の経年劣化が進み、瓦のずれや雨漏りの懸念が見受けられる状態でした。改修前の基準となる一枚です。
天井裏から外の光が漏れており、屋根材の破損または隙間が発生していることを示しています。このままでは雨水浸入の危険が高く、早急な補修が必要な状態でした。
谷部分に過去の応急処置として防水テープが貼られていますが、既に劣化しており十分な防水性を保てない状況でした。雨漏りの原因となる典型的な症状です。
谷板金の腐食や隙間が確認でき、雨水が適切に流れず滞留する状態でした。長年の負荷が蓄積した結果、雨漏りの主要因となっていました。
大雨時には瓦からの流れが谷で受け切れず、壁の隙間へ雨水が侵入していた状況です。構造的にも負担が大きく、改善が急務の箇所でした。
株式会社ウチダ/屋根リフォーム東三河による施工中の様子
拝殿・幣殿の屋根全面に安全足場を設置した様子です。工事中の落下事故を防ぎ、精密な瓦作業を行うための重要な工程となります。
建物形状に合わせて立体的に足場を組み、安全に屋根へアクセスできる状態を確保しています。複雑な屋根ラインでも確実な作業が可能となります。
ドブ谷周辺の瓦を慎重に取り外し、内部の状態を確認している場面です。土の流出や瓦ずれが進行しており、雨水処理が正常に行われていなかったことが分かります。
壁際の板金を撤去し、下地とドブ谷の取り合い部分を露出させた状態。経年劣化により隙間が発生し、雨水侵入のリスクが高い箇所で、補強・カバー工法の準備工程です。
軒先から4段の瓦を撤去し、大きく谷コイルでカバーするための準備を進めています。瓦のずれ下がりが確認され、壁側に干渉するほど変形していました。
瓦を外したことで、既存谷の腐食や下地の状態が明確になっています。新設の谷コイルで一体型のカバーを施すため、細かな加工を進めている様子です。
軒先4段を外し、谷コイルを加工して取り付けている様子です。水流を確実に谷へ誘導できる形状へ整え、今後の雨漏りリスクを大幅に低減します。
一体型構造となるよう谷コイルを成形し、瓦と壁の取り合い部全体をカバーしています。これにより大雨時でも排水が滞らず、壁側への雨水侵入を防ぐ仕上がりとなります。
ずれていた瓦や割れていた瓦を丁寧に差し替え、拝殿北面屋根の形状を本来の状態へ復元しています。雨水の流れを妨げないよう、一枚ずつ調整しながら補修を行っています。
腐食や隙間が発生していたドブ谷を一新し、壁面の板金もすべて貼り替えました。新しい谷構造により雨水処理能力が向上し、漏水リスクを根本から改善しています。
拝殿側の谷取り合い部にて、軒樋を従来より大型のタイプへ変更。排水量が大幅に向上し、大雨時でも溢れを防ぐ構造となっています。
排水能力向上のため落とし口を増設し、竪樋も75φへ変更しました。詰まりの原因となる落ち葉対策も兼ねた仕様で、安定した排水が期待できます。
従来と比較し、屋根面積以上の排水能力を確保するよう設計・施工。排水経路を改善し、雨水が集中しても滞りなく流れるようになっています。
軒樋からの流れをスムーズに竪樋へ誘導するための取り合い部分。十分な勾配と流路を確保し、雨水が壁や下地へ回り込まない構造へ改善しています。
幣殿屋根では瓦のずれを細かく修正し、ステンレス番線で確実に固定。強風や経年によるズレを防ぎ、長期間安定した屋根状態を保てるよう施工しています。
軒先の瓦が経年により大きくずれていたため、位置を正しく調整し直し、ステンレス線でしっかり固定しています。強風時のズレ・落下を防ぐ重要な補強です。
軒先から3段目までの瓦をステンレス線で全数固定。瓦の浮き・ズレが発生しやすい部位を重点的に補強し、長期的な安定性を向上させています。
瓦一枚ずつにステンレス線が通され、確実に結束されている様子です。動きやすい部分の固定強化として、耐久性と安全性を高める施工を行っています。
前後左右すべての隅棟を解体し、下地瓦をステンレス線で結束する工程です。長年の負荷で弱った構造を一度リセットし、強固な下地へ組み直しています。
隅棟の構築に際し、シルガードを用いてのし瓦をしっかり固めています。雨風に強く、従来の土より軽量で耐久性も高いため、神社屋根に最適な補強方法です。
隅棟の内部で植物が繁殖し、さらにはボールまで入り込んでいる状態でした。これらを撤去し、トンネル部分を補修することで排水と通気を正常化しています。
既存の軒受け金物が変形・腐食し、水を受けられない状態でした。排水機能が失われており、雨水が外壁へ回り込む原因となっていた箇所です。
既存の形状を正確に採寸し、雨水を確実に受けられる新しい受金物を作成しています。耐久性の高い素材で再構築し、長期的な排水性能を確保しました。
施工が完了しました
隅棟の積み直しにより、左右のズレが解消され、美しい直線が再現されました。強度が増し、屋根全体の安定性が向上しています。
破損やぐらつきのあった鬼瓦を補修し、ステンレス線でしっかりと固定。鬼瓦上部には水が滞留しないよう “水の逃げ” を確保し、耐久性と意匠性の両面を改善しています。
従来の漆喰からシルガードへ切り替えることで、耐水性・耐久性が大幅に向上。強風や雨に強い棟構造となり、長期的な維持管理性も改善されています。
屋根の縁を守る利根丸瓦を丁寧に補修し、本来のラインを回復。雨仕舞いの性能も向上し、屋根全体の仕上がりを引き締めています。
施工前に見られた軒先の下がりを補正し、美しい水平ラインを取り戻しました。瓦の固定も強化され、耐風性も向上しています。
右側の軒先も同様に整えられ、均一で美しい軒ラインとなりました。雨水の流れも改善され、屋根本来の機能がしっかり発揮される状態です。
新しく設置された軒樋は、耐久性の高い素材で施工され、排水能力が向上。歴史ある拝殿の意匠にも調和する仕上がりで、実用性と美観が両立しています。